京都を代表する景勝地「嵐山」、その玄関口である「嵐電 嵐山駅」に約600本の友禅ポールを林に見立て、訪れた人々を鮮やかな色彩の世界に誘う空間『キモノフォレスト』が2013年に誕生しました。
世界で活躍するインテリア・デザイナーの森田恭通氏がデザインを担当し、森田氏自身が選び抜いたPagongの柄32種をPagongの職人がキモノフォレストの生地を染め上げ完成しました。
この『キモノフォレスト』はイタリアでおこなわれる世界的なデザイン賞「A’Design Award and Competition」の2013年度プラチナ賞にも選ばれ、今では嵐山を代表する観光スポットとなり世界中から人々が訪れています。
キモノフォレストでは、夜の帳が下りるとライトアップが始まります。
やさしい光を放ち夜の闇に浮かぶ光の柱達、そこに足を踏み入れるとまるで別世界に迷い込んだような気持ちにさせてくれます。
この幻想的な空間を進んでいくと、友禅ポールに囲まれた『龍の愛宕池』があらわれます。
天龍寺にちなんで龍を駅の守り神にと設けられました。
この龍の愛宕池の水は地下50mから湧き出る、霊峰・愛宕山の伏流水で一年を通して池いっぱいに冷たい水が湧き出ています。
滾々と湧き出す清らかな池の水にふれ龍に祈れば、心が安らぎ幸せが訪れると言われる嵐山駅のパワースポットです。
これらの友禅ポールに使用された京友禅の生地は実際に大正から昭和にかけて使われた図案です。
和柄には謂れがあります。
森田恭通氏によって選び抜かれた亀田富染工場Pagongの柄32種のうちの一部をご紹介します。
大輪菊 明治時代、ヨーロッパの博覧会にこの柄のような大輪菊模様の西陣織の丸帯が出展されグランプリをとったほどに、ヨーロッパでは日本の変化咲きや大輪の菊は賞賛の的でした。今では春は桜、秋は菊と日本の花を代表する菊ですが、中国原産の植物です。日本に菊が渡来したのは奈良時代以降のことで、薬用としてでした。そのためか、花を愛でる歌が多く詠まれている万葉集には菊の歌が一首もないのです。平安時代には菊の栽培鑑賞が宮廷社会に根をおろし始め、菊は貴族の花でした。…Read more▶︎ |
龍 日本の龍は中国から伝えられたものです。中国において龍は変幻自在の想像上の霊獣として存在しました。龍には階級があり、水中に棲む蛇状の飛翔できない下級の龍から、翼を持ち飛べるもの、やがて天界に属して翼なしで飛翔するものなどがあります。特に完成された「龍」は漢の高祖以来、歴代皇帝の象徴として宮殿、玉座、衣服、その他美術品などに描かれ、帝王を象徴するものとされました。…Read more▶︎ |
鶴 「鶴は千年、亀は万年」といわれるように、長寿の象徴とされたおめでたい柄です。 |
貝桶 この柄は明治10年代後半頃に染められ、着用されていた柄です。その頃、友禅染めは化学染料が海外から入ってきた事や型を使用して染める型友禅が考案された事などで隆盛を極めていました。 |
ポール600本分の生地全てがPagongの職人による手染めです。
京都の伝統ある色彩豊かな京友禅の世界を「嵐電 嵐山駅」でお楽しみください。
■キモノフォレスト場所詳細
【所在地】 京都市右京区嵯峨天龍寺造路町11-1
【TEL】 075-873-2121
【アクセス】 京福電車『嵐山駅』下車すぐ(構内)
【キモノフォレスト】
ライトアップ:夕方~21:00
※変更の場合有り
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