友禅染が白い生地の上に染料で絵を描くごとく模様を染め出すのに対し(後染め)、西陣織は染められた糸を使って布を織る事によって模様を描き出します(先染め)。
染めで模様を作る友禅染、織りで模様を作る西陣織の違いはここにあります。
京友禅には、大きく分けて二つの方法があります。
1 . 型友禅
型を切り抜いた型紙を使用して染める方法です。型を使用するため同じ模様の着物が何枚でも染められます。模様の色数だけ型紙が必要です。1枚の着物を仕上げる為に数百枚の型紙を使う事も多々あります。現在、亀田富染工場では、この技法により生地を染めています。
2 . 手描き友禅
型紙を使わずに筆や刷毛を使い、手で色を挿して染め上げる方法です。友禅染めの始祖宮崎友禅斎が始めた技法です。一品物の着物を作ります。