2022年11月12日に開催された一日弟子入り体験は「梅と桐」の柄でした。
弟子入り体験の「梅と桐」は、地色となる型(上の画像の黒色の部分)の色面積が広めなので少し難しめの柄かもしれません。
染めの工程では、スケージと呼ばれる大きなヘラで染めていきます。
(下の画像で職人が手に持っているものです)
地色となる型は色の入る面積が広い分、色糊と呼ばれる染料をたくさん使います。
そうなるとスケージの扱いも難しくなるのです。
例えば、下の画像…左が「犬と手鞠」 右が「渦と立波」
どちらも黒色の部分が地色になりますが、左の「犬と手鞠」の方が見た感じでも地色の面積が広いですよね。
その分たくさん色糊(染料)が必要というのがなんとなく見てわかると思います。
「犬と手鞠」 |
「渦と立波」 |
たくさん色糊が必要ということは、たくさんの色糊を型の上まで持って上がらないといけないということ。
そうしないと途中で生地が色糊を吸いきってしまっては色ムラとなってしまうからです。
これが少し難しいのです。
スケージで色糊を生地全体、上下左右均等な力加減と角度とスピードで色糊を型の上まで持ち上げて下ろしてくる、という染め技が必要になります。
特に重要なのは力加減とスケージの角度でしょうか。
こういう方が多いです↓↓
■力加減という点では、左右で力の入り具合が違う
聞き手の方が力が入りやすい方が多いようです。
利き手でない方にも力を入れるよう意識してみましょう!
■スケージの角度という点では、型の上の方と下の方でスケージの角度が無意識に変わってしまう
型の上に色糊を持ち上げる際、スケージは突き出すのではなく、体ごとめいっぱい伸びてスケージを上げましょう!
そして下へとスケージを下ろしていく際は、腕だけではなく、腰を下ろすイメージで体ごと下ろしてみましょう!
他にも重要なポイントがあるのですが、文章でお伝えするのは難しいので、今回は省略します。
これらの点に注意していただいて、皆さんには本番前にたくさん練習していただきます。
今回ご参加くださったお客様にもたくさん練習をしていただきました!
問題なく色が乗っているか職人がちゃんとチェックしますのでご安心を。
本番の生地では見事綺麗に色を乗せることができました!
染めた生地は後日、蒸屋さんへ行ってさらに縫製工場さんへ
ご希望のアイテムとなってPagongからご自宅へとお届けいたします。
お手元に届くのを楽しみにしていてください!
一日弟子入り体験は、一日かけての体験になりますので昼食にはお弁当をご用意しております。
そして型屋さんの見学に行ったりなど盛りだくさんのスケジュールとなっています!
オリジナル配色のTシャツや日傘を作りたいという方はもちろん、作業工程に興味のある方にもおすすめです!
2023年のスケジュールも公開しております!
ぜひ体験しに遊びにいらしてください♪
弟子入り体験の詳細・申し込みはこちら▼
https://pagong.jp/concept/kameda/taiken/
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株式会社 亀田富染工場は2019年で創業100年を迎えた京友禅の染屋です。
京友禅でアロハシャツや洋服を作り自社ブランド「Pagong(パゴン)」で販売しております。
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