[STORY]
京都発の有名ファッションブランド「マコトタケダ」のデザイナー武田誠(山口馬木也)の遺体が店から発見された。絞殺されたようだが、なぜか床に水がこぼれている。マリコ(沢口靖子)に言われて採取しようとした呂太(渡部秀)は大金が入った封筒を発見。妻の武田巴(舟木幸)によると、武田には新店舗を出す計画があったらしく、どうやらその資金のようだ。
巴は元夫との間に生まれた娘・武田美波(吉田まどか)を連れて武田と再婚。美波は美大で絵を専攻しているせいか武田と通じるものがあり、巴の再婚をとても喜んでいたという。美波は武田を「お父さん」、離婚した実の父を「パパ」と呼んで区別。武田は美波が絵を描くことに集中できるようにとアパートを借りていたが、事件当夜も美波はそこで一人絵を描いていたという。
解剖の結果、武田の手の甲に傷があり、テトロドトキシンという毒物が検出された。現場にこぼれていた水が海洋生物などの飼育に使われる人工海水だったことから、テトロドトキシンを持つ海洋生物に噛ませて毒を注入、武田の体を弱らせていれば、女性でも絞殺することは可能だ。
巴の元夫・山口健一(橋本じゅん)が熱帯魚ショップを経営していることがわかった。マリコが訪ねると、山口は熱帯魚を“ベイビーちゃん”と呼ぶなど、店員の濱田健吾(杉山裕之)が呆れるほどの熱帯魚好き。その中には、テトロドトキシンを持つフグも販売されていた。過去には、それ以外のテトロドトキシンを持つ海洋生物も販売していたという。マリコは「MINAMI」とサインが入ったタコの油絵を見つけ、その絵がテトロドトキシンを持つタコであることを確認。タコは店で売っていたのか、タコの絵は娘の美波が描いたものなのか…。問い詰めるも、山口はそれ以上答えようとせず…!?