2020.07.07
夜明けを告げる 雄鶏
パゴンはこれまで蔵に眠る図案を元に様々な着物柄を復刻してきました。その中には雄鶏が描かれたものがあります。
ちょっと細かい柄ですが、これも雄鶏の柄です。
もう少しわかりやすい柄ですと、
伊藤若冲の『鶏図押絵貼屏風』という柄があります。
若冲がどのような意図でこの絵を描いたのかはわかりませんが、
雄鶏は太陽が登るよりも早く夜明けを告げることから、闇の終わりを告げ、光の始まりを伝える神の使いとして崇められていたそうです。雄鶏は勇敢さや勇気、優しさの象徴として、着物では邪気を払う柄として重宝されてきました。
なかなか終わらない見えない敵との戦いに、若冲さんの鶏の力を借りて乗り切りたいですね。