こんにちは!
今月もあとわずかですね
みなさん、今年は浴衣など着られましたか??もしくはこれからですか??
もう夏半ばですが、パゴンの柄で浴衣のサンプルを作りました。
「勧進帳」の柄です。
浴衣を作ってみるのは数年ぶりです。
商品になるかどうかは未定ですが、パゴンの柄で浴衣や着物が欲しいというお声も聞きます。
先日、山鉾の写真を撮りに祇園祭へ出掛けた際に、社長亀田にパゴンの浴衣を着てきてほしいとお願いしました。
着てみるとかなりいい感じではないでしょうか?
この「勧進帳」の柄はもともと大正時代の男性の襦袢(じゅばん)の柄です。
歌舞伎で有名な勧進帳、安宅の関の名場面を表したものです。
頼朝に追われ、奥州に逃げる義経一行を関守の富樫左衛門が怪しみます。山伏に身をやつした弁慶、そのお伴の強力に身をやつした義経。その一行を怪しむ富樫、機転を利かせやり過ごす弁慶。富樫は通行を許します。しかし、強力が義経に似ていると番卒(ばんそつ)の進言でまたも危機が迫ります。弁慶は心を鬼にして主人の義経をお前がぐずぐずしているからあらぬ疑いをかけられるのだと金剛杖で打ちすえます。さらには殺してみせましょうかとも言い放ちます。富樫は主人を思う弁慶の心に打たれ、自分の身を犠牲にしてまでも義経一行を通してやります。
この柄はその名場面を骸骨が演じています。
大正時代、お金持ちの男性の社交のひとつにお座敷遊びがありました。
そこでは上着の肩脱ぎをしたり、裾をからげて踊ったりする場面が遊びの中にあり、脱いだ時、人目をひくグロテスク、エロティックな柄を見せるのが粋だったのです。
そのため、明治時代〜大正時代にはこのようにとてもユニークな柄が長襦袢や羽織の裏に描かれています。
粋な裏地としての使い方ではないですが、これはこれでとてもかっこいい浴衣になったのでは!?と思います。
来年?もしくは再来年?
また数年ぶりにパゴンの浴衣販売会などができたならと考えています!
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株式会社 亀田富染工場は2019年で創業100年を迎えた京友禅の染屋です。
京友禅でアロハシャツや洋服を作り自社ブランド「Pagong(パゴン)」で販売しております。
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