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鷲

鷲(わし)と鷹(たか)の明確な区別はないようで、比較的大きい物を鷲と呼び小さめを鷹と呼んでいます。
どちらも性質の荒い肉食の鳥で鋭いくちばしや爪を持つ猛々しい鳥です。
日本では古くから公家や武士は鷹を狩猟に用いてきました。武士が羽を図案化して家紋に使用するようになったのは大空を飛翔する勇壮な姿を好んだからです。
着物の柄として使用されたのは江戸時代後期に見られ、その多くは他の吉祥柄と組み合わせて使われています。
現代は男児の産着(うぶぎ)や七五三の着物柄として多く見る事ができます。
大海原に浮かぶ大岩の上に鋭い眼光の鷲(鷹)が止まっているこの柄は男児の産着に使われていた柄です。
「強く逞しく育て・王者たれ!」の願いが込められているのです。

鷲の尾羽は矢羽根として最高のものとされ、陸奥国(むつのくに)の名産として朝廷や伊勢神宮に献上したという記録も残っております。
鷲はその姿から「鳥の王者」とされ、信仰の対象にもなっており、ヨーロッパではローマ皇帝の紋章が「双頭の鷲(そうとうのわし)」でハプスブルク家により受け継がれていったのです。
ナチスドイツもそれに習い、軍服や建築物の随所に鷲の意匠を用いました。ハクトウワシはアメリカ合衆国の国鳥ですし、フィリピンの国鳥もフィリピンワシです。
鷹は速く飛び力強いイメージから航空機や電車など様々な物に「鷹」という名が付けられています。
野球のチームや車などなどその象徴として多く使われています。

 

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