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渦と立波

渦と立波

渦と立波

寄せては返し一瞬の波形を見せる躍動的な波は古くから意匠化され工芸品や着物の文様として用いられてきました。
波を強調し単独で意匠化するようになったのは桃山時代頃からで激しく涌き立つ「立波」はそのダイナミックさから愛好されるようになりました。
波は打ち寄せては引き、引いては打ち寄せ、留まる事を知らず永遠に続くことから延命長寿を表したり、しばし人生の浮き沈みに例えられたりもします。
江戸時代、尾形光琳が後世に「光琳波」と言われる変化に富んだ波形を描いたり、浮世絵師たちが素晴らしい波を描いたりし、波を単独で図案化し頻繁に用いられるようになりました。
渦は円が幾重にも重なった図柄です。「まる」は円満さを表す吉祥柄とされており、中心から外へ向かって同心円を描いて大きくなる事から永続性も表します。
また、戦国武将が戦いの動きを、寄せては返す波の動きになぞらえて旗印や武具に波模様を用いています。この柄を武士の柄と考えると渦は矢の的のようにも見えてきます。

 

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