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水兵さん

水兵さん

水兵さん

この柄は大正時代、男の子の着物用に作られた柄です。
ローラエッジングプリントという技法で染められ、大阪で一大産業として発展した頃の柄です。一般の人の日常着として、グラフィック的な面白さの有る柄、その時代のトピックや流行、西洋の文物を取り入れられた柄が多く作られていた時代です。

明治時代は富国強兵に力を注がれた時代でした。大正時代になり国家が安定し、文化的な事に目が向けられるようになり、次代を担う子供達が大切にされるようになりました。子供のための絵本、文学が多く出版されたり、子供博覧会のような行事が行われ始めたのもこの頃です。この柄も男の子用として作られた柄なのです。

海水浴風景が描かれています。当時、関西では堺や、芦屋から須磨にかけての地域が裕福な人々の為のリゾート地として開発され始め、夏のレジャーとして海辺の遊びが徐々に広まり始めた頃でした。海水浴は近代に起こったレジャーで、それまでは3月3日の上巳(じょうし)の節句(桃の節句)に水辺に出て払いをし(心身の汚れけがれや災いを水に流して厄払いする)、貝を採って食すという風習で、遊びではなかったのです。
ボートに乗った少年のモダンな服装は裕福な家庭の子供の装いでした。一般庶民の憧れの生活、新しい時代の到来が描かれている興味深い柄です。

 

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