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松鶴に菊模様

松鶴に菊模様

松鶴に菊模様

昭和の初め頃の留袖を復刻した柄です。州浜の松に鶴が佇むこの図案は、慶事を祝う吉祥の文様がふんだんに描かれています。
鶴は長寿を寿ぐ鳥として古くから様々に意匠化され、また、夫婦仲良く一生を連れ添う事から、夫婦和合の象徴とされています。松は、常緑を保ち、千年の樹齢を持つことから長寿を願う吉祥文様です。神が宿る依代の樹とされており、現在でも儀礼儀式の際に使用されるなど大切に扱われています。この松と鶴が組み合させた柄は松鶴文様とよばれ、夫婦の長春・不老への願いが込められています。州浜は、浜辺に土砂が積もり水面から現れた島を上から見下ろした形を文様化したものです。州浜は、天と地上を結ぶとされる不死不老の理想郷・蓬莱山に例えられ、平安時代より祝賀の席の飾り台の形に用いられ大変縁起の良い吉祥文様です。
この図案では新春の瑞兆花である水仙や縁起ものの十両(薮柑子)、更に長寿を寿ぐ菊の花が華やかにあしらわれ、祝福の席に相応しい晴れやかな柄行きです。夫婦の新しい門出が、素晴らしいものになりますようにとの願いが込められています。このように、装いや文様で自分の心持ちや相手に対する心遣いを表現する日本の心は今もなお息づいています。

 

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