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にわとり

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古来より鶏は悪霊を追い払うと信じられていました。
古代ペルシャでは雄鶏の鳴き声は暗闇と夜の空気を駆逐するとして、夜の悪魔から生命を守る聖鳥とされ尊ばれました。
西洋では悪魔の支配する夜の終わりを告げる鶏は、神の使者として尊ばれ、風見鶏として今日も使われています。主にヨーロッパの教会や住宅の屋根の上に取り付けられており、実際は風向計としてよりも魔除けとして取り付けられていることが多いのです。
ギリシャ・ローマ神話によれば軍神マルスが人妻ヴィーナスと一夜を過ごしたとき、召使のアレクトロンに夜警を命じていたにも関わらず彼が眠りこけていて大騒動になったため彼を雄鶏に変えました。それ以来雄鶏は夜明けとともに時を告げるようになったと伝えられます。
日本で最初に文献に鶏が現れるのは「古事記」です。天照大御神が天岩戸に隠れ、世界がことごとく闇になったとき、八百万神が常世長鳴鳥(これが鶏です)を鳴かせ、天宇受売命に舞わせて、天照大神を呼び出す話で、鶏はまさに太陽を呼び出すものとして現れています。神社の鳥居はこの常世長鳴鳥に因み、神前に鶏の止まり木を置いたことが起源であるとする説があるほど神聖な鳥と考えられていました。
このような象徴的神話世界とは別に、江戸時代までは刻を知らせる鳥として大事にされ、鳴声は時を知る手だてとされ、丑の刻(午前2時)に鳴くのを一番鶏、寅の刻(午前4時)に鳴くのを二番鶏といっていました。太古から身近にいて時を告げる大切な鳥でした。
鶏をポップに描いたこの柄は日本古来の鶏のイメージより西洋的なイメージがしますが、洋の東西を問わず、時を告げる鶏は「時は金なり」と教えてくれているのかもしれません。

 

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