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花と雅楽
花と雅楽

女児の晴れ着用に多くみられる柄です。型染めと摺(すり)が併用されており、大正~昭和初期にかけての柄だと思われます。四季花が咲競い、雅楽の演者がかぶる鳥兜(とりかぶと)や楽器(太鼓、笛)が描かれています。いかにも雅な雰囲気を出しています。
雅楽 = 王朝をイメージしそれだけで華やかな雅な印象を与える図柄です。このころは王朝風というだけで吉祥という意味合いを表していたのです。
昭和の初め、「御殿模様(ごてんもよう)」という名で図案集もだされるほど、鞠(まり)・薬玉(くすだま)・檜扇(ひおうぎ)などの柄に紐を優雅に流した図柄が子供の着物柄として多く使われました。

もともと古くから大内(おおうち  大内裏だいだいり)模様と言われた絵柄で王朝風模様の事です。宮廷生活をしのばせる優雅な風俗の柄で、裕福で雅な円満さを表したおめでたい柄と言われるようになったのです。