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鳥獣花木図屏風

鳥獣花木図屏風

鳥獣花木図屏風

(伊藤若冲 出光美術館蔵)

伊藤若冲(1716年~1800年)は、江戸時代中期の京都にて活躍した絵師です。
京錦小路にあった青物問屋「桝屋」の長男として生まれ、23歳で家督を継ぎ、四代目 伊藤源左衛門を名乗りました。40歳で弟に家督を譲り隠居の身になり、作画三昧の日々を過ごしました。
今回パゴンは、出光美術館様のご協力を得て、伊藤若冲の作品より旧プライスコレクション『鳥獣花木図屏風』の京友禅染めによる表現に取り組みました。
白象をはじめとした愛らしい動物たちがタイルをはったような特殊な描法で描かれた『鳥獣花木図屏風』は、若冲の独創性が感じられる作品として注目を集めています。

『鳥獣花木図屏風』は「桝目描き」と呼ばれる描法で描かれています。「桝目描き」とは画面全体を格子状に分け、その上に下絵を描画し、一枡ごとに塗り分けることによって描き出す描法です。この描法は、方眼を用いた設計図である西陣織の下絵をヒントに伊藤若冲が独自に考案したと考えられています。この桝目による表現を京友禅でも再現すべく、最終的に染め型の枚数は23枚に及びました。

『鳥獣花木図屏風』は六曲一双の屏風形式の作品で、今回パゴンが友禅で表現したのは白象を動物たちが取り囲むように描かれた動物尽くしの右隻です。
同じ種類のモチーフをたくさん取り集めて文様にしたものを「尽くし」と呼び、同じ文様が数多くあることから縁起のよいものとされますが、この右隻にも「もの尽くし」としての吉祥性が感じられます。さらに花鳥図の屏風は、それ自体が楽園的性格をもっているとされています。またメインに描かれた象は力と聡明の象徴とされる吉祥のモチーフであり、特に白象には普賢菩薩の乗り物という仏教的意味もあります。
伊藤若冲の世界観を存分に感じられる『鳥獣花木図屏風』をパゴンの京友禅で表現しました。「桝目描き」への友禅染めによるアプローチや、鮮やかな色彩の再現にご注目ください。
ユーモラスで愛らしい動物たちの姿を独自の世界観で描き出した伊藤若冲の作品『鳥獣花木図屏風』。
京友禅を通して新しい楽しみ方を発見していただければ幸いです。

 

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