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麻と桔梗
麻と桔梗

麻は、成長がとても早く、すくすく伸びる丈夫な性質から、子供の健やかな成長への願いが込められました。
正六角形を基本にした幾何学模様を麻の葉の形に似ていることから「麻の葉」と呼び、着物の柄としてよく用います。この柄では麻が写実的に描かれているのが特徴です。
日本古来の麻は、外国から入ってきたアサ科の植物に対して、とても大きくなるため、区別して『大麻(おおあさ)』と呼ばれています。この大麻(おおあさ)は、第二次世界大戦が終わるまでは、米と並んで日本ではおなじみの植物でした。茎からは繊維をつくり、実からは油がとれ、食用としても用いることができるという優れものだったのです。
桔梗は「秋の七草」のひとつとして秋草文の中に加えられることが多いモチーフです。
古くから観賞用としてのほかに根を薬用として重用されてきました。文様としては、琳派で知られる尾形光琳や乾山らが好んで描いたことでも知られています。桔梗は「トキ」とも呼ばれ、神を奉る花とされていたことから、桔梗文には厄除開運の縁起を担ぐ意味もあったとされています。
強い生命力をもつ「麻」と厄除けの意味をもつ「桔梗」を組み合わせたこの柄で、あなたの毎日をパワーアップしませんか?