桜は日本の国花であり、日本人に最も愛されている花ではないでしょうか。
万葉の時代までは「花」と言えば「梅」であったのに代わり、桜は平安時代には貴族達に愛好され、「花」と言えば「桜」を指すようになりました。桜は平安の頃より現代に至るまで人の心を魅了し続けてきました。
自然に依存した古代の生活では四季が順調に移り変わる事は、とりもなおさず五穀豊穣(ごこくほうじょう)と人の世の泰平(たいへい)を意味し、一年を周期に繰り返される生命の営みに感謝と喜びの感情を抱いた事であろうと思われます。
八重桜はサトザクラの中の八重咲きの品種の通称で、他の桜に遅れて開花するのが特徴とされています。
花びらが多く重なるその形状から「牡丹桜」などとも呼ばれています。