この柄では小さな金魚がゆらゆらと優美に泳ぐ様子が描かれています。
金魚は夏の風物を表す画題として夏用の着物の柄に使用されました。涼しさを感じさせてくれます。また、その可愛らしさから子供の着物用によく使われてきました。
中国では金魚は八宝(吉祥の意味を持つ八つの宝)の一つで、邪悪を退けるといわれます。更に発音が「金余」(お金が有り余って豊かな状態)と同じことから縁起の良い柄とされています。
ほかにも金魚は一度にたくさんの卵を産むことから、多産祈願の意味も持っており、非常に縁起の良い生きものなのです。