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異国「タイ」の文化を身に纏ったPagonogのアロハシャツ

Windwear x Pagong Kyoto「出会いとはじまり」

きっかけはWindwearからのメッセージでした。「Pagongとコラボしたい」という熱い想いが伝わる内容でした。気になってWindwearのブランドコンセプトやホームページ、SNSを見たところ、少しPagongと似てるなと感じる部分がありました。タイの伝統的なお祭りをアロハシャツの模様に落とし込んでいるアロハシャツがあり、文化や伝統をアロハシャツに展開しているところがすごく似ていました。Pagongは日本の着物柄の良さをアロハシャツに表現しており、一方で、Windwearはタイのお祭り風景をテキスタイルにしている。ただ文化的なお祭りをお洒落なアロハシャツにしている訳ではなく、タイやバンコクの中にあるカルチャーやルーツを表現し伝えようとしている。そこにPagongとの親和性を感じ、一度コラボレーションしてみようと思いスタートしました。

「想い」に共感したからこそ唯一無二のアロハシャツになった

最初はテキスタイルデザインの構成からスタートしました。打ち合わせを重ね、日本の文化とタイの文化を混ぜてみようと。アーティスト同士のコラボは良くあるけれど国の文化を混ぜると面白い化学反応のようなことが起こるだろうとワクワクしました。こちらのデザインをベースにタイのカルチャーをミックスしていきました。火焔太鼓の柄を元に、アレンジを加え、鳳凰の部分を平和の象徴である象に。枝垂れ桜の部分を蘭に編集しました。象は様々な意味がありテキスタイルに度々使われますが「優しさ、力強さ、勇気」の意味があります。そして蘭はタイで最も親しまれ、幸福や愛を意味します。カラーバリエーションは3色展開。そしてデザイン上のポイントは平和の象徴「象」が、縁起が良いとされる「吉祥文様」の上を歩いているところです。

デザインが決まり製作するにあたり、最初はPagongと同じ型染めができる工場をタイで探しました。やはりPagongらしさを表すために同じ手法で進めたかったのですが、タイにはほとんどシルクスクリーンの工場が残っていなかったんです。そのため私たちが日本で染めた生地をタイに送る案も考えましたが、どうしてもコストが合わない、これではタイで販売するのは難しいということで別の方法を探りました。デザインは協力して行い、生地についてはタイのインクジェットプリントの工場で作りました。インクジェットなので発色については当初のイメージに近づけるのが難しかったところです。本音を言えばシルクスクリーンを使いたかったのですが、そのぶんデザインにこだわりましたね。デザインはとても面白いものが出来たと思っています。

コミュニケーションに関する苦労はそれほどなく、お互いが大切にしている「想い」に共感できたからこそ唯一無二のアロハシャツができたと思っています。

日本とタイの文化を共有したユニークなデザイン

実は先行して販売されたタイではすぐに完売したと聞いています。現地バイヤーもすぐに買い付けされたそうです。お客さまの元に届くのはこれからです(2023年4月時点)。

日本ではこれからPagongが販売していきます。ゆくゆくは、インドのテキスタイルや、アフリカの民族模様を日本の染め方でアロハシャツにしたいと考えています。異なる文化を混ぜるのは面白い試みです。そうすると新しいテキスタイルデザインのラインが出来上がってくる。それが楽しいです。今回のコラボがファンの方々や、これからPagongのアイテムを着る方々にも受け入れていただければ嬉しいです。このようなコラボレーションは良い機会なので続けていきたいですね。色んな課題は発生するでしょうけれども、ひとつひとつ乗り越えていきたいです。

「平和の象徴」となるアロハシャツを目指して

タイの人ってとても明るくて陽気。最初から最後までずっとHAPPY なんですよ。そういったマインドはとても印象的で見習いたいところです。本当に日本に足りないものをたくさん持っておられます。今回のアロハシャツの打ち合わせをしているときは、まさにウクライナとロシアの戦争が継続しており、さらにコロナの影響もまだまだあり、世の中がすごく暗かったんです。だからこそ「国と国がいがみ合うのではなく、明るく楽しく一緒に手と手を取り合って良いものを生み出した方が良いよね」ということを再認識しました。

だから平和の象徴となるようなアロハシャツを作りたかったのです。国同士で仲良く協力する方が良い世の中になるし、その象徴とも言えるデザイン、アロハシャツにしたかった。今回のコラボレーションを通して「国同士がいがみ合わず、喧嘩せず、人の命を奪わない。違う国や文化でも協力すれば良いものができる。平和な世の中にしていこう」ということが伝わると嬉しいですね。

Windwear x Pagong Kyoto 特別動画

こちらはInstagramにアップされた今回のプロジェクトの特別動画です。
是非ご覧いただき、WindwearとPagongのコラボレーションの一端を感じていただければと思います。

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Pagongファンの方へメッセージ

日本とタイのカルチャーがミックスされた新感覚のアロハシャツです。ちょっとこの不思議な感覚を味わってもらいたいです。

京友禅を続けていくにはどう進化して行けば良いのか、毎日考えながら進んでいます。そしてこれからもいろんな作品に挑戦して行きたいと思います。海外とのコラボレーションや国内メーカーとのコラボレーションもいくつか進んでいます。すこしずつ泳いでいるPagongをこれからも応援して頂けると幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。

 

語:亀田富博 / Pagong 株式会社亀田富染工場 代表取締役